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様々な計測器を使うにあたって

世の中様々な計測器がありますが、その使い方は気をつけなくてはならないことがあります。

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数値で物事を表す上で考えなくてはならないことがいくつかありますのでお話ししたいと思います。

そこをおさえることでその数値の持つ意味も色々変わってきますので、是非読んでいただければと思います。

ゴルフ業界では様々な要素を数値化していて、比較がしやすい環境になりつつあります。

ただ大問題は計測の方法が違うという事、計測する機器が違うという事です。それを知らずに単純に数値だけを比較するとつじつまが合わないという事になってしまいます。

私は理系の人間で様々な実験をして有意差などを考えるという事をしてきたので、気にしすぎという事もあるかもしれませんが、考え方は間違っていないと思います。

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例えば、わかりやすい例で話すとスイングバランスの話をすると、バランス計は色々な種類のものがあります。0.1単位で計測できるバランス計から0.5刻みのメモリしか無かったり、1.0刻みしかない物もあります。

そして大事なのはその機器の標準となるサンプルがあってそれに合わせているかという事も大事です。要はいつ計測してもD0になるクラブがそれに代わるものがあるか?です。

それが無ければ、もしくは環境によって変わってしまうサンプルしか無ければ長い年月をかけて狂ってくる可能性もあります。

ただいつも同じ計測器で比較していればそのデータの意味も変わってきます。同じ計測器で同じ計測方法で計測をしていれば比較の意味があります。

ですので様々な計測は同じ機器ですること、同じ計測方法でやることが大事です。そしてできれば同じ人が計測することです。

ですので、機器も違う、計測方法も違う、計る人も違うではそのデータに大きな価値がありません。

また計測機器で大事なのは0合わせ(場合によっては別の数値)の機能があることです。それを使って定期的に0合わせをしていなければならないのも大事なことです。

特にデジタルの計測機器がたくさんありますが、デジタルだからメモリを自分で読むより正確だと思って使われる場合が多いと思いますが、この0あわせができていなければその数値は変わってきてしまいます。

仲の良い工房があったら、そこの数値と自分の持っている計測機器での数値がどのくらいの差があるかを調べるのも良いかもしれませんね。

今回はバランスを例にとってお話ししましたが、ヘッドスピード等に関しても同じことが言えます。

Trackman や FlightScope とボール後方に置いて計測する計測器の数値を比較したら、計測の方法が違いますので数値に 2~3m/s の違いが出てきます。

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これはバランスと同じで比較する意味がないという事、ただいつも練習していてヘッドスピードを上げようとしている人が1ヶ月前よりもヘッドスピードが1m/s上がったというのは意味があることです。

それは同じ機器で同じ計測方法をしているからです。

こんな感じで自分で持っている計測機器を上手く使って数値と向き合っていただきたいです。


今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「パターを同じように構えられるようにしたい」をアップしています。簡単そうですが、すごく色々な要素が絡み合っている場合があるのでその話をしています。是非ご覧ください!
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【今日の小ネタ】

NIKE GOLF ってどうなるんだろう...こういうの買っておいた方が良いかな。ちなみにドライバーとパターはとってあります(笑)。


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