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シャフトの硬さと振動数の関係

昨日はシャフトの硬さは人によって感じ方が変わるという話を中心にしましたが、今日は振動数というパラメータについてお話ししようと思います。

IMG_4831.jpg

この振動数って言うのは厄介なパラーメータだと思っています。

数値で出てくるので数字好きの方にとっては硬さを表す指標として決定版と考えていると思われます。

振動数を計測しているところって見たことがあるでしょうか?グリップの2点を固定してヘッド部分をフリップして震わせます。

その時のシャフトの行ったり来たりが何回起こっているかをカウントしているのが振動数です。

この測り方にはいくつも不確定要素があります。まずはついているグリップがどのくらい振動を吸収しているか?を考慮していません。

比較するなら厳密に言ってグリップが柔らかいと硬いで違いが出てきます。柔らかければ振動時の揺れを吸収するので小さい数字(柔らかく)に、硬ければ振動を吸収しないので大きい数字(硬く)になります。

そもそもの前提としてシャフトの種類が同じことが条件だと思っています。性質の違うシャフトの振動数を比較しても何の意味もありません。

それはなぜかというとシャフトにはキックポイントがあって、キックポイントが手元に近いシャフトほどゆっくり揺れますので振動数は小さい数字(柔らかい)になります。

キックポイントが先に近いシャフトは手元部分は曲がらないので先端の動きだけが計測されますので振動数は大きい数字(硬い)ということになります。

手元調子の S Flex と先調子の S Flex では 10cpm 以上の差が出てくることがあります。

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手元調子の TourAD XC-6s の振動数は253cpm

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先調子の TourAD CQ-6s の振動数は267cpm

実際に TourAD XC-6s と CQ-6s の振動数の差は同じ 60g 台の S Flex なのに14cpmも差があります。

話はそれますがチップカットするとシャフトが硬くなると言いますよね。振動数的に顕著に硬くなるのは先端が柔らかいシャフトの方です。

手元が柔らかいシャフトは手元の柔らかさが増えるので、ほとんど変わらないこともあるくらいです。

というわけでドライバーとフェアウェイウッドを同じシャフトでそろえている人にとっての振動数比較は意味がありますが、違う種類になったら比較の意味がありません。

それを考えればハイブリッドのシャフトも違うシャフトのはずなので意味が無いですね。

アイアンに関しては種類を変える人はいないので比較の意味がありますので、これをグラフにするのは良いと思います。

ただクラブの比較でグラフ化して参考になるのは重量とかバランスくらいだと思います。振動数を比較するならせめて調子が同じもので比較することが必要だと思います。

ただクラブ選び、シャフト選びはそのクラブにさせたい仕事で使いやすいものを選ぶことが基本になりますので、シャフトの種類は変わってくるはずです。

ですので振動数をフローさせることには意味を感じられません。賛否両論あるかと思いますが、私の意見です。


今日の「Putting Labo. BLOG 」のお題は「グリップは “しっかり握る” だけど...」をアップしています。手首がぐらぐらしてフェース面の動きが安定しないことにならないようにしっかり握ることを勧めるという話です。是非ご覧ください!
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