GRAFALLOY PROTOTYPE BiMatrx Report

GRAFALLOYから最近発売になったPROTOTYPE BiMatrxを入れてみました。今回はリシャフトしただけなので、まずはデータを公開します。試打結果は次回レポートします。



色は今回のこの艶消しの黒以外に、ショッキングピンクがあります。ショッキングピンクの色はGOLFBOOMERのBLOGに出ていますのでご覧下さい。かなりすごい色です。まずはどんなシャフトか探ってみました。

  

上の写真はチップ側と、バット側を一般的なシャフトのそれと比較した写真です。左の写真は左がウッド用のDynamic Gold、右が今回のPROTOTYPE BiMatrxです。チップ側が極端に重くなることを防ぐ意味でも先端のスチール部分は薄くなっているのかと思ったのですが、この写真の通り厚みは変わりません。ですが、もしかしたら比重が違う素材が使われているかもしれません。ちなみにチップ径は0.335インチ(8.5mm)です。


上の中央の写真は、バット側の比較写真で、左がGRAPHITE DESIGN PT-7(X)、右がPROTOTYPE BiMatrx(X)です。これはチップ側と違い、明らかにBiMatrxの方が厚みがあるのがわかると思います。やはり先端側が重くなりシャフトバランスが重くなりすぎないようにバット側も重くしているようです。ちなみにバット径は15.8mmですので、若干太い感じで、それほど違和感はありません。

上の右の写真は接合部分の写真ですが、カーボン部分と、スチール部分の間に黒いリングが入っています。ご覧の通りちょっと段差があります(笑)。



上の写真はスチール部分の写真ですが、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、先端に行くほど細くなっています。PROTOTYPE BiMatrxの接合部分の太さと、PT-7(X)の同じ部分の太さを測ってみると、下記のようになりました。

 
PROTOTYPE BiMatrx
PT-7
接合部の径
10.15mm
9.3mm

この通り、接合部分が少し太くなっています。見た感じではほとんどその違いを感じない程度ですが、やはり接合部分はかなりの強度があるらしいので、その性質を保つためにも、太くする必要があったのかもしれません。

次にシャフトのバランスポイントを計ってみました。計測機器を使って計測したわけではないので、厳密な数字ではありませんがほぼあっていると思います。

 
PROTOTYPE BiMatrx
PT-7
シャフト全長
46インチ
46インチ
チップ側からのバランスポイント
22.25インチ
24.5インチ
バランスポイント(%)
48.4%
53.3%

上の通り、PROTOTYPE BiMatrxはかなりバランスポイントが先端よりにあるのがわかります。ということはやはりバランスが出やすいシャフトと言うことになります(当然ですね)。

それでは実際の組立の話に移ります。今回使ったシャフト、ヘッド、グリップに関するデータを.....

シャフト
GRAFALLOY PROTOTYPE BiMatrx X Flex
カット前シャフト重量 : 80.9g
ヘッド
TaylorMade r7 TP
ウェイトを入れないヘッド重量 : 176g
ホーゼル深さ : 1.25インチ(約32mm)
グリップ
ツアーベルベットラバー
重量 : 50.5g

ヘッドはバランスが出過ぎることが予想できたので、ヘッド重量が調整しやすいr7 TPを使いました。ウェイトをすべて外した時の重量が176gのヘッドです。シャフト重量は約81gですので、カーボンシャフトと比較すると、重めのシャフトです。グリップはツアーベルベットラバーのバックライン無しで平均的な重さの50.5gの物を使用しました。

シャフトの挿入長は32mmで組み立て、シャフトエンドで45インチになるようバット側で調整しました。できあがったクラブのスペックはD3になるようにウェイトを入れた状態で下記の通りとなりました。

長さ 45インチ(シャフトエンド)
総重量 324g
ウェイトパターン ヒール側から時計回りに「10g-2g-2g-4g」
ヘッド重量 194g
バランス D3
振動数 269cpm

意外だったのは総重量と、振動数です。総重量は324gしかありませんでした。今使っているエースドライバーもTourAD I-65(X)を入れて320gくらいなので、そんなに大幅に重くはなっていません。予想では330gは行くだろうと思っていました。そして振動数ですが、X Flexにもかかわらず269cpmしか出ませんでした。バランスが軽くなるようにウェイトを調整して計っても270cpmでした。

GOLFBOOMERさんのチューンナップレポートでは、PROTOTYPE BiMatrxのS FlexをPING G2 460に入れて、44.75インチでD3だったそうです。振動数を計らせてもらったところ265cpmでした。SとXでたったの4cpmしかかわりません。44.75インチと、45インチの差があるので、同じ長さであればもう少し違いが出たと思われます。

Xなので270台後半の振動数が出ると思っていたのですが、ちょっと意外でした。

組立が終わり試打室で打ってみると、やはりその振動数の通りX Flexでもボヨ〜ンとした感じがあります。フレックスポイント近辺の素材はカーボンなので、もう少しカーボンらしい感触があると思ったのですが、どちらかというとスチールシャフトのしなりに似た感じです。

明日練習場で打ってみますので、次回レポートします。

GOLFBOOMERのチューンナップレポートは http://www.golfboomer.com/ からチューンナップレポートのリンクでご覧下さい。PING G2 460でのリシャフト情報が見られます。
GRAFALLOYのHPは http://www.grafalloy.com/ をご覧下さい(英語)。
GRAFALLOYの日本代理店のトゥルーテンパージャパンのHPは http://www.truetemper.co.jp/ をご覧下さい。

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