JGA方式のHDCP査定について

実際のJGA HDCPの査定の方法は下記のようになっています。

ハンディキャップの査定に欠かせないのがストロークコントロールという物です。これは最新のJGA HDCPに応じて、実際のスコアの上限を決める物であり、これによりコントロールされたスコアがHDCP査定の元になります。

このストロークコントロールというのが、HDCP算出の肝になっていて、単純に平均80回だからHDCPは8にならない理由になっています。では実際のストロークコントロールの方法はどうなっているかというと.....具体的な方法については下記のJGAのサイトをご覧下さい。

http://www.jga.or.jp/handycap/hdcp-5/top.html


提出されたスコアカードは2年間有効で、最近のスコアカード10枚の中のベストディファレンシャルが出ているスコアカード5枚を用いてHDCPの算出を行います。
(それぞれのHDCPに対応したストロークコントロールをした後のスコア)-(JGAコースレーティング)


2年以内のスコアカードが10枚を超えた場合、プレー年月日の古い順にその枚数を減らし、常に最新の10枚のスコアカードを使って査定します。ベストディファレンシャルの5枚の平均を算出し、ここで出た数値に"0.96"をかけた物で小数点以下第2位を四捨五入した小数点以下第1位の数値がJGA HDCPとなります。


それではHDCP 15.6の人の最新10枚のスコアカードが下記の通りだった場合を例にして計算してみます。なおコースレートは72.2としてみます。
HDCP 15.6ということは、上の表の0.5〜18.4の場合に該当しますので、15.6の小数点第一位を四捨五入して16がストロークコントロールで使う数字となります。従って16個まではダブルボギーとして計算することになります。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
 
10
11
12
13
14
15
16
17
18
 
Ttl
Dif
PAR
4
4
3
5
4
4
3
5
4
36
4
5
3
4
4
4
3
4
5
36
72
 
1
4
6
6
6
5
5
3
5
7
47
4
6
4
4
5
7
4
5
5
44
91
 
1SC
 
 
5
 
 
 
 
 
6
45
 
 
 
 
 
6
 
 
 
43
88
15.8
2
4
4
4
6
6
6
3
6
4
43
5
6
2
5
5
6
3
4
6
41
84
 
2SC
 
 
 
 
 
 
 
 
 
43
 
 
 
 
 
 
 
 
 
41
84
11.8
3
5
4
4
8
6
4
3
6
3
43
4
6
4
3
4
5
4
6
6
42
85
 
3SC
 
 
 
7
 
 
 
 
 
42
 
 
 
 
 
 
 
 
 
42
84
11.8
4
5
5
3
6
4
6
4
5
4
42
5
5
3
4
5
4
7
5
5
43
85
 
4SC
 
 
 
 
 
 
 
 
 
42
 
 
 
 
 
 
5
 
 
41
83
10.8
5
4
7
4
7
4
5
3
4
6
44
6
5
3
5
6
8
3
4
5
45
89
 
5SC
 
6
 
 
 
 
 
 
 
43
 
 
 
 
 
6
 
 
 
43
86
13.8
6
6
6
3
7
5
5
4
5
5
46
5
4
4
4
5
9
4
4
5
44
90
 
6SC
 
 
 
 
 
 
 
 
 
46
 
 
 
 
 
6
 
 
 
41
87
14.8
7
4
4
3
8
5
5
3
6
5
43
8
7
4
5
4
5
3
5
4
45
88
 
7SC
 
 
 
7
 
 
 
 
 
42
6
 
 
 
 
 
 
 
 
43
85
12.8
8
6
4
3
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5
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41
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8
5
4
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4
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5
45
86
 
8SC
 
 
 
 
 
 
 
 
 
41
 
7
 
 
6
 
 
 
 
43
84
11.8
9
4
4
4
5
7
6
6
5
6
47
5
5
3
3
6
3
3
7
5
40
87
 
9SC
 
 
 
 
6
 
5
 
 
45
 
 
 
 
 
 
 
6
 
39
84
11.8
10
4
6
6
4
6
4
5
6
7
48
5
5
2
5
5
4
3
6
9
44
92
 
10SC
 
 
5
 
 
 
 
 
6
46
 
 
 
 
 
 
 
 
7
42
88
15.8

上の各○SCから計算したディファレンシャルを見ると、少し濃いめのピンクで算出したディファレンシャルの5個が最新10ラウンドのベストディファレンシャルになります。

ベスト5ディファレンシャルの合計 : 11.8+11.8+10.8+11.8+11.8=58
ベスト5ディファレンシャルの平均 : 58/5=11.6
HDCP : 11.6x0.96=11.136 → 11.1

この通り11.1がこの人の新しいJGA HDCPとなります。
スコアはダブルボギー以上のホールがいくつか有り、それ以外はパーやボギーでおさまっていると、HDCPは上がることになるようです。

極端なことを言うと、HDCP 10の人が、18ホールのうち、4つのロングホールで全て10をたたいて、それ以外はすべてパーだった場合、スコアは46-46で92ですが、スコアコントロールをすると、上限がダブルボギーが限度なので、10をたたいたホールは全て7になります。従ってスコアコントロール後のスコアは40-40で80になります。
このようなラウンドが5回あった場合、コースレートが71.5とすると平均が8.5となります。これに0.96をかけると、HDCPが10だった人は8.2が新HDCPになります。

これが同じ92でもダブルボギーが10回の92だった場合、ストロークコントロールで10個までがダブルボギーが上限なのでスコアはそのままの92になります。これがベストスコアで5ラウンドあった場合には、92-71.5で20.5が平均の数値になります。これに0.96をかけると、19.7がこの人のHDCPとなります。

これらは極端な例ですが、大たたきのホールがあって他のホールはパーや、ボギーなどがとれているとHDCPは良くなると言うことになるようです。ですので、92をたたいていても、その内容が大たたきが数ホールで他がパーがとれていると、スコアコントロールによって12打も少ない80として査定することになるので、HDCP自体は良くなります。

HDCPを持っていない方でも、この方法でHDCPの算出ができます。10枚のスコアを集計して算出してみてください。最初にHDCPが無い方が算出する方法法についても下記のURLに書かれていますのでやってみてください。

HDCPをよくするには大たたきは極力抑え、パーを多く取ることが必要なようです。なかなか奥が深いですね。

JGAハンディキャップ規定に関しては下記のURLをご覧下さい。
http://www.jga.or.jp/handycap/hdcp-5/top.html



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