クラブおよびパターの錆び取りについて


クラブやパターには錆が出てきます。錆にも軽傷な物、重傷な物があり、軽傷な物であればオイルをしみこませたティッシュなどで軽く拭けば落ちる物もありますが、重傷になると、たとえ錆は取れても侵食が起きていれば、平坦だった表面に細かいくぼみができてしまいます。下のようになってしまったらもう挽回不可能です。

 

錆をとるために
まずはどの程度の錆なのかをつかむことが大事です。
最初は爪で錆をこすってみて取れるようでしたらかなり軽傷です。爪でやっても取れないほど大きな錆だったり、こすってもざらざら感が無くならないようでしたら重傷に近いです。

1. かなり軽傷



この場合、ティッシュペーパーにCRCなどのオイルを吹き付け、それで軽く拭くだけでさびは落ちます。

2. 軽傷



上の方法で落ちない場合、スチールウールで軽くこすってください。スチールウールは洗剤のついていない物を使ってください。研磨剤が最初からついている物ですと細かい傷を付けてしまいます。
ヘッドにオイルを付けてスチールウールでこすって落ちるようでしたら軽傷です。

ガンブルーのパターでできる方法はここまでです(以下のことをやるとガンブルーが落ちます)


3. ちょっとやばい

 

スチールウールで落ちないけど、取れそうな気がする.......。
私の場合、サンポールに30分ほど浸けておきます。これで落ちる物であれば、これで良いです。

4. かなりやばい



上の方法ができない、もしくは多少傷が付いても良いということであれば、3Mの緑色のフライパン磨きのようなたわしで磨いてください。この方法で落ちない場合はかなり重傷です。
*注意 この方法では細かい傷が付きます。

5. 重傷
上のいずれの方法でもダメな場合は、まずサンポールに半日位浸けてみてください。錆はほとんど取れると思われます。ただサンポールも強い酸ですので、錆の部分から侵食が進行します。長時間浸けておくことはお勧めしません。
*注意 何日も浸けておくと、傷が付いた部分や、錆がひどい部分から酸による浸食が起こり、鉄がぼろぼろになってきてしまいます。


以上の方法で錆はとることができますが、重傷の物の場合、クラブの表面に細かいくぼみができてしまいます。その部分は侵食が進んでいた部分で、それを快復することはできません。

 

左が処理前、5番の方法で右の写真の状態になりました。

錆を除去した状態のヘッドはかなり錆びるための条件が整ってしまっています(油っけが無い)。ですので、ちょっとした湿気ですぐに錆が浮いてきます。ですので、この処理が終わったところでよく水分を飛ばして、オイルをたっぷり塗っておいてください。
さらにガンブルーを塗っておくことをお勧めします。
ガンブルーは錆が出ないようにする物ではありませんが、気休め程度の効果はあるようです。

ガンブルーの上手な塗り方はこちらから.....