アルミニウムの比重は2.7で、鉄と比べると約1/3とのことです。これにより同じ体積にすれば軽量化が図れますし、同じ重量を使えば鉄よりも大きな物が作れると言うことになります。

また切削性もすぐれており、鉄などを削るより少ない力で容易に削ることができます。最近流行のステンレスや、軟鉄をミーリングする際、その切削時に使うドリルの刃の消耗によりコストがかかっていると言うこともあるようです。

純アルミニウムにマグネシウム、マンガン、銅、けい素、亜鉛等を加えて合金にすることで強度を強くして様々な用途に使われているようです。 アルミの素材を表す記号として、○000系といった表し方をします。ステンレスの303とか304と同じような記号です。下がおもなアルミ合金の代表的な特長です。

記号 アルミの種類 特長 代表的な用途
1000系 純アルミ 強度低、耐食性高 装飾品
2000系 Al-Cu 若干耐食性悪 航空機等の部品
3000系 Al-Mn 耐食性良 アルミ缶
4000系 Al-Si 耐摩耗性良 事務機器用部品
5000系 Al-Mg アノダイズ処理後の仕上がり良 建築部品、切削用
6000系 Al-Mg-Si T6(熱処理)により強度高 軟式用バット
7000系 Al-Zn-Mg アルミ合金の中で最高強度 航空機部品

1000系から7000系にかけて数字が大きくなるほど強度は強くなるようです。ただ耐食性に関しては、合金になって混ざっている金属の種類によって変わるようです。耐食性は純アルミが一番良いようです。最近では上のアルミニウム合金の他にリチウムを加えた合金が出てきて密度が低く、剛性が高いものが作られているようです。上にも書いたとおり航空系の部品にも使われているようですね。

アルミニウム(特に純アルミ)は耐食性にもすぐれているため、錆なども出ずに素地そのままでもかなり綺麗な素材です。さらに陽極酸化皮膜処理(アルマイト処理)をすることにより色々な色をつけることができます。

 下が処理無しのBABY BEE、上がアノダイズ処理されたBB360

Hiro Matsumotoのcatamaranや、BETTINARDIのBB360などはこの処理により色が付けられています。

 PIP SQUEEKも6061素材?

Bobby GraceはFAT LADYの時代から今のMOIパターまでアルミそのままの色にこだわりを持って作っていますね。

Bobby Grace MOIは6061-T6 Air Craft Aluminumを使っていると前回レポートしましたが、この6061はT6という熱処理をかけることによって強度が高くなるとのことです。Bobby GraceのFAT LADYが出た頃のシリーズの後半でこの素材が使われていた物がありましたね。もうこの頃にこの素材に目をつけていたとはさすがBobby Graceさんです。
Hiro Matsumotoのcatamaran(カタマラン)のヘッド素材が、5052ということはBobby Graceの6061より若干柔らかめの素材ということになるらしいです。

以前GOLDWINが軽いドライバーをだしたことがあったと思いますが、その素材は6061、DUNLOPのDDHジュラルミンドライバーは7075だったのでは?という情報もいつも情報をいただくG.I.さんからいただきました。

ということで、色々アルミに関して調べましたが、切削加工性が高く、アノダイズ処理がしやすい5056あたりがパターヘッドの素材としてはよさそうですね。



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