まずはいつもの自分のクラブでないと効果がわかりにくいと言うことで、とりあえず8番、5番アイアンを持っていきました。

まずはクラブの振動に関する話しを30分ほど聞かせていただきました。ここで細かく書くのは難しいので要点だけ書いておくと、人間の体と振動の関係に注目した理論であり、クラブにはいくつかの振動が存在し、その微細な振動に影響を受けて人間の体は反応しているとのこと。この時点で、例えばインパクト時の振動に反応することはなんとなく理解できてもテークバックの時の振動に反応して体が動いているなどとは、まったく考えられない内容でした。
クラブの振動というと、振動を抑制する技術はすでに色々世の中にありますが、今回のものは抑制をするわけでなく振動が伝わるスピードを変えることによる効果を狙った物であり、例えば以前もレポートしたスパインアングルを振動数を計りながら合わせて入れたり、DynamicGoldのSensicoreのように振動を吸収する考え方とはまったく違います。
半信半疑の中で聞いていた話でしたが、これが本当に体感できる内容なのか興味津々の状態で、実際に自分のアイアンでテストをしてみました。
これが今回のテストに使うキットです。

 

まずは振動数計で振動数を計測し、レングスを計ります。あらかじめ計算されたポイントに印を付け、そこを基準点としてテストツールを取り付けて行きます。

 

まずは8番アイアンからで、最初は何もつけない状態で10発程度打ちその感触を覚えまずは基準点にぴったり合わせツールを取り付けます。



テストツールの重さはバランスに影響を与えるほどの重さではなく、キックポイントにも影響を与える位置ではありません。ですが、基準の位置ではしっくり来ない感じで、ボールもつかまりが悪くなったような気がしました。そんなはずはないと思って何球か打ってもやはり結果は同じ。後ろで見ていたソービックの社長はにこにこしながら「じゃ、貸してください」と言って5mmほど下にずらすとあら不思議、気持ちよく振れるようになったではありませんか!!



ここに書いただけではわかってもらえないかもしれませんが、クラブがすごく安定してテークバックしてダウンでも違和感なくおろしておけるので、球筋も思い通り、飛距離も延び、弾道も高くなりました。いわゆるヘッドが走ってくれて、よくつかまってすごく良い感じになりました。これを更に下に下げていくと今度は左に引っかけるような感じがするようになりとても違和感がある感じになってしまいました。その差上下5mmでこんなに感じが変わるというのは本当に驚きでした。
最初はこの基準点を元にテストしてみたのですが、次にグリップエンドのすぐ下でやってみたのですが、これはすごい違和感を感じ自分には合わないことがわかりました。
次にホーゼルの上の部分に市販のTobiSokeを装着してもらい打ってみたのですが、これは感触抜群でした。



そして最後に極軽量の鉛を5 Ironに張り色々な場所に貼ることで球筋を見ました。これもわずか1mm程度の移動でかなり感じ方が変わります。何度か調整して理想のポイントを見つけたのですが、打感は良くなるし、球筋も安定しました。
ということで、どうやら私は高周波の振動に敏感に反応するらしく、これに効果のある部分に今回のツールをつけたときに効果が発揮されると言うことでした。
それは、基準点付近、そしてセルのすぐ上、そしてバックフェースで体感できる効果がありました。
そんな1mm程度の調整でわかるはずがないだろうと思われるかもしれませんが、これが本当に感じるから不思議です。これはやってみないとわからない世界だと思います。

今回紹介したシャフトの外側に装着するタイプの物は公式競技では使えませんが、通常はシャフトの内部に特殊な工具を使って装着するのでルール的には問題ありません。これは多数のプロで実証済みで、データも出ています。

  

上はアイアン用、FW用、ドライバー用です(すべてTOBI SOKE)

 

上の左はグリップの先端につけるタイプのTOBI GURI、右はパター用のIRE SOKEです。

アイアン用、ウッド用、パター用など装着するパーツの太さで対応可能です。 ただフィッティングでかなりの時間を要するので、コストはそれなりにかかってしまいます。

こっと詳しく見たい方は下記URLをご覧下さい。
また実際に試してみたい方は今回うかがった芦花パークさんに問い合わせしてみてください。きっと今まで味わったことがない世界が味わえると思います。きっと驚きの体験ができると思います。

株式会社ソービック http://www.sovic.co.jp/
芦花パークゴルフ http://teeshot.jp/practice/09012.html(TeeShotさんのデータへのリンクです)