組立編

ここから徳江さんの登場になるのですが、カメラを向けたとたん、このカットでした。



最初は刻印彫りです。プロの要求で名前を入れたり、好きな言葉を入れたり、ロフトを入れたりします。

 

下の写真は刻印が終わったヘッドです。名前も入っているのですが、見えにくくてすみません。ロフトはよく見えると思います。



この状態でヘッド重量など計測し、シャフトや仮のグリップを入れて仮組みをして、バランスの調整を行い、組み立てになります。ここでは綿密な計算がなされていて、できあがりのバランスはほとんど完璧に予想されます。今回同時に組んでいたWedgeは4本だったのですが、全て希望通りのバランスになるよう仮組みの段階で調整されました。ここには本当に時間をかけて丁寧な作業がなされていました。

シャフトの装着が終わると、最後にロフト・ライ調整でここも非常にデリケートな作業なためゆっくり力を掛けながら注文通りに調整されていきます。

   

完成したWedge達です。



バランス、ロフト、ライ、総重量ともに完璧な出来上がりでした。これだけこだわりを持って丁寧に仕上げるとやはり一日に3本くらいが限界でしょうね。プロ支給用の注残は数十本とのことです。

このこだわりのWedgeが市販されているのはご存じだと思いますが、今回再度確認しましたが、ヘッドの素材、フェース面の処理、溝などはすべてプロトタイプと同じとのことです。私も市販のモデルを使っていますが、スピン性能は全く変わりません。


研磨編  取材後記