フェルール(セル)の外し方について

フェルールの素材にも色々種類があるので、全てのフェルールがこの方法で綺麗にとれるとは言えませんが、今回は自分のR510のフェルール取りに挑戦しました。

まずはフェルールをヒートガンや熱湯などで暖め、フェルールに付いている接着剤だけを取ります。
この加減が難しいのですが、ヒートガンで熱しすぎるとフェルールがグニャグニャになってしまったり、それを超えるといきなり煙を出して燃え出したりします(結構何度もやってしまっています)。ですので念入りにやるのであれば、フェルール部分は余計な熱がかからないようにマスキングしたりすると良いかもしれません。マスキングも濡れた布を巻き付けておく等の方法で十分だと思います。

次に用意する物は万力と布製の紙ヤスリで、布製の紙ヤスリは1cm幅くらいに切り、4つ折りくらいにしてヤスリの部分がフェルールと接するように折っておきます。万力にはヘッドが上に来るようにフェルールを紙ヤスリで挟み、その紙ヤスリを万力で変形しない程度に固定します。

 これが紙ヤスリを間に入れて挟んだ状態です

固定したらヘッド部分を左右にぐりぐり回すと、あら簡単!フェルールが動くではないですか!!

 

上の左の写真が軽く動かしたところです。すぐにこの状態にはなるはずです。右側の写真はもう軽く指でつまんで動きます。この状態になったら、フェルールを上の方にずらしてシャフト抜き機にセットしてヘッドを抜きます。そしてシャフトに付いたエポキシを綺麗に取ると、フェルールも綺麗にはずれます。

 これならヒートガンの熱で変形したりすることはありません

このときに若干フェルールが変形していたり、径が太くなってしまったりしていても次回また熱を何らかの方法で加えるとしまりますので再利用が可能です。

結構純正セルは手に入りにくいですし、見かけが変わるのはちょっとという方にはおすすめです。ですが、工房などに頼むと基本的にはセルは使い捨てで考えているところが多いですし、手間もかかりますのでなかなか対応してもらえるところは少ないかもしれません。この工程の万力で挟む部分はもしかしたらペンチでも代用が効くかもしれません。



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