ステンレス素材及び、パターヘッドの製造方法について


 


●ステンレスとはどんな素材?


ステンレスとはスティール(鋼)にクロームを加えると、成分比でクロームの比率が12% を超えるあたりから、錆びやすい鋼が急に錆びにくい性質に変化します。
そこで、鋼に12% 以上のクロームを含む場合に「ステンレススチール:錆びにくい鋼、通称ステンレス」と呼んでいます。更にニッケルを加えるとより優れた機械的性質が現れます。
代表的なものはSUS 303、304、630等があり、特殊なものまで入れると100種類くらいあります。


●ステンレスのJIS規格について

成分が、ばらばらなステンレスを産業利用の都合上、通産省が所謂、JIS 規格で統一しています。
例えば、SUS301、SUS302、SUS303......と云うように。ここで使っているSUSとはSteel Use Stainlessの略です。


●パターヘッドの製造法(加工法)

パターヘッドの加工方法には大きく分け鋳造と削り出しがあります。それぞれの製造法(加工法)によって材質を選ぶ必要があります。これらの要素はさらにコスト、調達性、製造の容易性等を各メーカー独自で検討し決められています。勿論、完成時の打感も検討されているはずです。Scotty CameronやBettinardi等に使われているSUS 303はステンレスの中でも一般的で、機械加工(削り出し)をするには比較的切削性が良いといわれています。他の一般的なステンレスは粘りが多い特性をもっていますので、削るのには向いていません。特にSUS304がその代表的なステンレスで切削性がよくありません。



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