先日の予告通り、2017 M2 と 2017 M2 D-TYPE を比較してみました。
物理的な違いに加えて実際に打ってみたデータも同時にレポートします。
D-TYPE にしなくても良かったかも...と思っていたのですが、ある意味納得の結果が...。どんな結果になったかというと...
ヘッド単体(スリーブ無)の重量は193.8gなのに、シャフトをつけてバランスを計測すると、D-TYPE がD2.2、ノーマルヘッドがD2.6になりました。これは重心の影響ですね。やはり軽く感じるのは感覚だけではなかったということが確認できました。
まずは実験の条件を書いておくと...
ヘッド1:TaylorMade 2017 M2 9.5度
ヘッド2:TaylorMade 2017 M2 D-TYPE 9.5度
シャフト:45.5インチになる GRAPHITE DESIGN TourAD TP-7s
スリーブポジション:NEUTRAL
ボール:2016 Titleist PRO V1
ヘッド1とヘッド2の比較をする。まずは10ショットずつ打ち、両方打ち終えたらもう10ショットずつを打ち、合計20ショットの中から曲がりの大きいものや、計測ミスと思われるものを削除し10ショットをチョイス。その平均値を比較。
初速 |
打出角 |
打出方向 |
左右のずれ |
|
M2 |
66.31
|
12.69 |
左1.28 |
右1.9 |
M2 D-TYPE |
65.64 |
14.19 |
左1.20 |
左1.1 |
初速はそれほど変わるはずはないので、ほとんど誤差範囲ですね。ただ次の項目の打ち出し角煮大きな違いが...。1.5度も D-TYPE の方が打ち出しが高くなっています。
そして打ち出し方向はほぼ同じ1.2度なので、D-TYPE になったからと言ってフェースが左に向いて戻ってくるわけではないようです。そして結果どのくらい曲がっているかを見ると、右に1.9度と、左に1.1度なので3度の開きが出ています。やはりこれを見ると D-TYPE の方がつかまっていると言えそうです。
サイドスピン |
トータルスピン |
キャリー距離 |
総距離予測 |
|
M2 |
スライス160.4 |
2757 |
247.9 |
269.1 |
M2 D-TYPE |
スライス90.4 |
3038 |
242.2 |
261.5 |
次にサイドスピンの量を見ると、D-TYPE の方が半分くらいになっていてよりスライス回転が少なくなっています。ただトータルのスピンを見ると D-TYPE の方は3,000rpmを超えていて、これでは飛ばない感じですね。キャリーの距離は上がってスピン量が多い D-TYPE よりノーマルヘッドの方が8ヤード近く距離が出ています。
これはスピン量と打出角の関係からも明らかですね。10球のデータを見てみるとトータルの距離の数もD-TYPE が2回に対して、ノーマルヘッドは4回あったのでこの条件では軍配はノーマルヘッドにあがりました。
ちょっと予想と違ったので納得がいかない感じだったので、これから NEUTRAL ではないポジションで打ったらどこが一番飛ぶのかを確認して、さらにボールを Snell MY TOUR BALL に変えてデータをとってみたいと思います。
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スタンスって知らないうちに変わっていたりしますよね。特に飛ばす練習をした後はスタンスが広くなっていることが多いです。広くなり過ぎれば捻転がしにくくなります。これがあれば違和感があるときにチェックが簡単にできそうです。